相場はNで出来ている
たかぶです。今回は、エントリーの最終判断として必要な、
プライスアクションとキャンドルパターン
の話です。
~チャートの最小単位~
以前書いたように、フィボナッチリトレースメントやレジサポ、トレンドラインなどのツールは全て、
どの場所のプライスアクションやキャンドルパターンに注目するか
という事を決める為に用いるもので、それ自体でエントリーの判断をする事は基本ありません。押し目買いや戻り売りをする場合、注目するエリアで値段が止まったのかどうか、を評価した方が安全です。その為に使うのが、
プライスアクションとキャンドルパターン
という事になります。この二つは本質的には同じものです。ある時間足のプライスアクションは、下位足でのキャンドルパターンだったりします。ただ、その根本に流れる思想と言うのは、
切り上げと切り下げ
です。はい、又出てきました、ダウ理論ですね(笑)
~値動きが止まるという事~
下降の波が止まるには
切り下げが切り上げに変わる
上昇の波が止まるには
切り上げが切り下げに変わる
という事が確認できて初めて、値動きが止まったと考えられます。ただし、波には色んな時間足がありますので、それを1mで確認するのか、1hで確認するのかは、ぶっちゃけ、
個人のスタイルや状況による
という事になります。
ケーススタディーの場所で見てみましょう。
1hではまだ明確に値動きが止まった根拠はありませんが(赤の縦線が同期してます)、5mでは切り下げが切り上げに変わっています(青矢印)。
15m足だとこう。
1m足
それぞれ、青矢印のタイミングでエントリーするのが、切り上げを確認してのエントリーになりますが、戻り高値を越えて確定した段階で、目線は上に変わりますので(赤丸の場所)、その戻りでエントリーするのもありでしょう。
一方、1hではキャンドルパターンとしてのサインとなります(下髭陰線からの確定での被せ陽線)。パターンとしてはそこまで明確ではないので、その次の足がヒゲを付けて陽線に変わるあたりで入る事も考えられそうです。
あくまで、このケースでは1hレベルでは切り下げが切り上げに変わらなかった、という事でしかないので、1hレベルで切り下げが切り上げに変わるようであれば、そこもいいエントリーポイントになります。
このように、一般的に下位足になればなるほど、タイミングは早くできますが、確率は下がり、ひっくり返される可能性も高くなるので、エントリー後は上位足の確定で確認していくと、早めの損切りにも繋がるでしょう。
~ダウ理論はやはりとても大事~
このように相場の分析においてダウ理論は、論理的に考えるための根幹をなします。押し安値、戻り高値、切り上げ、切り下げ、これらの概念を知らずにトレードするのは、基礎工事をきちんとせずに、家を建てるようなものです。
もちろん相場環境によっては、それでもうまく行く場合もありますが、いつまでも客観的な根拠のない、不安に駆られたトレードを続ける事になり、
大きなロットを張れるようになる
為の大きな障害となります。
ダウなんて必要ない
そんな事を言う人には注意が必要かもしれません。。。
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
相場における最小単位、原子のような存在のNについては、いつもの迷晴れさんが、素晴らしい動画を作ってくださっています。
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押し目買いと戻り売りは基本、だけど難しい
たかぶです。なかなかブログを書く時間が取れず、更新が遅くなっておりますが、今回は、
1hのダウ目線で方向を決めた後
にどうするかという話を書きたいと思います。
~まずは基本から~
上目線、下目線が決まった後、すぐにトレードする事もありえますが、まずは、
押し目買い
戻り売り
を狙うのが基本になるかと思います。
前回付けた赤丸の場所は全てそのような場所です。上目線での押し目買い、下目線での戻り売りとなっているのが分かるしょうか?
~押し目と戻り~
トレードの基本と言われる、押し目買いと戻り売りですが、どこまで行けば押し目や戻りが終わったのか判断するのは、それほど簡単な事ではありません。
止まったと思ってエントリーしたらそのまま抜けてしまい、損切や含み損を耐えないといけなくなった経験は、みなさんお持ちなのではないでしょうか?
押し目や戻りが止まったという判断をする際に、キーとなる考えとして私が考慮しているのは、
などです。
~戻りの波の形状とは?~
押し目買いや戻り売りを考える際に、イメージしている基本の波形と言うのは、直線的な動きの後に起こるジグザグの波です。所謂、
推進波
調整波
のイメージです。押し目買いや戻り売りはトレンドを想定して行うトレードなので、このような形状になるのが一番、理想です。推進派と調整波の関係は、エリオット波動で言う所の、
1波と2波
3波と4波
の関係とも繋がっています。調整の波というのは、基本五つの波で構成される事が多いです。もう一つの視点としては、横軸=時間の経過もあります。推進波の時間に大して極端に短い、長いなどの場合、押し目や戻りの終了とはならない可能性が高くなります。
~戻りの波のレベルとは?~
押し目や戻りの深さを測るツールとしては、
- フィボナッチリトレースメント(FR)
- レジサポに引く水平線
- キリ番
などが使われます。調整の波(形状+時間経過)+レベルを見て、押し目や戻りが終わりそうなエリアなのかを判断します。FRの値としては38.2から61.8の間が良く使われますが、値そのものよりも、波の形状や経過時間の方が信頼度は高く、
浅い押し目、戻りだから勢いが強い
という考えは、後から見て判断できる場合が多く、あまり信用しない方がいいです。
又、調整の波に、
フィボナッチエクスパンション(FE)
をあてて、調整の波の終わりを測る方法もありますが、これは別の機会に説明したいと思います。
次回は、最終的な判断に使う、
プライスアクションやキャンドルパターン
について説明したいと思います。
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ダウ目線の練習-2
たかぶです。今回は前回認識した波から
押し安値
戻り高値
を判定し、目線を決めてみます。
チャート左側の状況が分からないので、無いものとしてここでは考えます。
前回引いた波の形状から、押し安値・戻り高値に矢印を付けてみると、こういう感じになるでしょうか。
ただ、細かく波を見ていくと、何カ所か判定が微妙なところがあったりしますし、何より最初に、
- 高値を越えた
- 安値を割った
というのはどういう事かを定義しなければなりません。
~ヒゲと実体のコンビネーション~
チャートの波が一本の線であれば簡単なのですが、実際のチャートはキャンドル足で構成されており、実際の波はヒゲと実体部分があるので、抜けたという状況は、
- ヒゲがヒゲを越えた
- ヒゲが実体を越えた
- 実体が実体を越えた
- 実体がヒゲを越えた
の4パターンが考えられます。
クロスペアであれば瞬間的に値が動くこともある、以前書いたように各チャート時間足の確定が判断の基準となる、そして何より実際に検証した結果から言うと、目線の判定には、
実体と実体の比較
がいいと私は思ってます。
~ちょっとだけ抜けた時はどうする?~
しかし、その定義に従って波を見ていった場合も、
・ちょっとだけ抜けた
みたいな状況が起こります。例えばこの場面。
下降の波は、細かく見ると微妙に前回安値実体(下の赤線)を割ってます。ただし、実体で割れたとして、目線が下になったとしても、そこですぐ売るわけではありません。戻りを待つのが基本ですので、戻りを待っていると1hレベルでは波をつけずにそのまま上昇して、今度は高値をちょっと越えてしまいます。
この、微妙な前回安値割れを「割れた」と判断すれば、この高値越えでダウ目線は又、上になりますが、割れてないと考えれば、目線はずっと上ですから、ここでの高値越え後はどちらにせよ目線は上、という事になります。
微妙に抜けた場合の解釈には、絶対的な正解はありません。「こう見る事も出来る」という感じで、頭の片隅においておき、その後の値動きから、トレード出来そうならやる、ダメなら見送る、を判断する事になります。
~ダウと言えど絶対ではない~
微妙に抜けるが、その後続かない、戻しが直線的、安値を割れた後に高値を越えるなど、ダウ目線がコロコロ変わるような場合
- 高値圏、安値圏でのもみ合い
の可能性が高く、揉み合いになるとダウ目線は参考にならない、という傾向がありますので、注意が必要です。
その場合はダウ目線ではなく、下位足の動きから、トレード出来るパターンになることもありますが、メソッド的には別になるので、ここでの説明は省きます。
今の段階では、揉み合いになった場合は、どちらかに明確に抜けてくるのを待つのが基本になります。
~次回に向けて~
ダウ目線の考え方のイメージ伝わったでしょうか?このような目線を決めて戻りを待つという風に見てみると、
赤い丸のついたところがトレード出来そうなポイントだと分かってきます。次回からは最後の赤丸の場所をケーススタディとし、どのように押し目を測るのかについて書いてみたいと思います。
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ダウ目線の練習-1
たかぶです。前回、目線を決めるのに非常に有効な”ダウ目線”について書きましたが、今回は実際のチャートを使って、具体的に考えてみます。
~波の認識~
ダウ目線を決める為には波の高値と安値を抽出し、波を認識する必要があります。ただし、認識はあくまで主観的なものなので、微妙な場所については、
・可能性1
・可能性2
のように、複数の見方をしておいて、その後の動きから、どちらがうまく行きそうかを、選択していく事もあります。
~自分の手と頭を動かそう~
波の認識、という話をすると、
Zigzag
のようなツールを用いようとする人が居ますが、まずは、
自分の手を動かしてやってみる
という事が非常に大事です。トレードがうまくなるための秘訣は
ひたすら考える
これしかありません。
~波書き~
まず最初にやるといいものは、
チャートに波を書いてみる(通称:波書き)
です。
プリントアウトしてもいいですし、画像にペイントソフトで書いてみてもいいでしょう。前の記事で使った、ポン円1hチャートを使って波を書いてみましょう。
やってみれば分かりますが、細かく見るのか、大雑把に見るのかで、波の形状は大きく変わってしまいます。
例1
例2
例3
どの波の認識がトレードに活かせるものなのでしょう?
~波の認識はトレードプランの為~
波を書く際に私が気をつけているのは、まず、
そのチャートの時間足は何か?
自分の狙う波のサイズは何か?
という事です。
1h足のチャートを大雑把に見すぎると、デイトレードではタイミングが取れない、という事になってしまいます。かと言って細かく見すぎると、1h以下の波を認識している事になります。
又、4h、日足と上位足のチャートになればなるほど、一本のキャンドル足を作るのに時間がかかっています。という事は、一本一本のキャンドル足の重みが大きいと言えますので、波もそれなりに細かく見る必要が出てきます(デイトレで使う場合)。逆に1h足より下位のチャートでは、固まりとしてどう見えるのかを意識する傾向になります。
更に、横軸の概念、つまり、
波の対称性(上昇と下降の比率がだいたい同じ)
波のリズム(各々の波の幅が著しく変化しない)
という点に留意して、波を認識してみるのも重要です。
~今回のたかぶ☆推薦ブログ記事☆~
そう言えば、前に紹介したFXコーチングスクールのブログに、同じような観点で書かれた記事がありました。
最終的には自分で何度も波を書いて、自分なりの感覚を掴んでいくしかありませんが、今まで述べたポイントを意識していくと、掴みやすくなると思います。
ちなみに上記の3つの波書きでは2番目が、一番デイトレに使えるような波の認識なので、次回はこれを使って、押し安値・戻り高値を意識して目線を考えていきます。
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ダウの正しい使い方
たかぶです。前回はリアルタイムトレードの為に、「確定足で考える」という事について書いてみました。後から見たチャートでは簡単に見えても、リアルタイムでは確定するまで、チャートがどう見えるかは分かりませんので、結構盲点になってるんじゃないかと思ってますが、いかがでしたか?
~目線って大事~
さて、今回は日々のトレードを考える上で非常に重要な
目線
についてです。
良く本なんかに、
買いか売りかどちらかに絞れ
なんて書いてたりしますが、じゃ、どうやって目線を決めたらいいのでしょう?
直前大きく上げたから買い?
最近ずっと上がってるから買い?
逆にずっと下がってきているから、そろそろ買い?
これでは客観性のない、感覚的すぎる解釈としか言いようがありません。
やはり、再現性のあるトレードをする為には、
基準
が必要です。なるべく論理的に判断する為に。その一つとして非常に有効なのが、
ダウ目線
です。
~ダウと簡単に言うけれど~
ダウという言葉は、トレードをしている人間なら誰でも聞いた事があると思います。ただ、ダウ理論と言われるものは、広範かつ結構抽象的で、私も長い間その真の意味は分かっていませんでした。
私がダウと聞いて、まず思い浮かべるのは、
安値と高値を切り上げていれば上昇トレンド
安値と高値を切り下げていれば下降トレンド
なんですが、これだけではリアルチャートを目の前にしても、具体的なトレードプランが作れません。他には、
トレンドは明確なサインが出るまで継続する
なんてのもありますが、これも抽象的で具体的な使い方が分かりませんでした。
明確なサインて、切り上げとか切り下げ?と思っていたのですが、ここで登場するのが、
押し安値と戻り高値
です。
~押し安値と戻り高値の定義~
押し安値とは「直近高値を抜いた起点となる安値」
戻り高値は「直近安値を割れた起点となる高値」
の事です。波が続いていけば、以前押し安値や戻り高値だった、安値や高値も出てきますが、こちらは意識された安値、高値という意味合いを将来持ちます。
ダウにおいて重要な高値と安値とは、チャート上の波全ての高値・安値ではなく、前回の波を更新する起点となった高値と安値なのです。
そしてダウ目線とは、
押し安値と戻り高値を割るまでは、トレンドは継続する=目線は変わらない
という基準で決めた目線の事です。
このブログの最大のテーマでもある、
如何に自信を持ってトレードするか
という点を考えた時に、この概念無しでは一生自信を持ったトレードは出来ない、と言っても過言ではありません。
ただ、目線に基づいてトレードするのが基本ですが、エントリーのタイミングに関しては、それ以外の要素も関係し、戻りを待って止まったのを確認してから、となるのが普通です。
~余談~
ところで、目線を決める上で非常に有効なこの概念、奇妙な事に海外の動画やサイトで、明確に説明しているものを見たことがありません。日本では多くの人が紹介しているのですが、すごく不思議です。。。
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
そんな押し安値と戻り高値の概念については、ゆきまさFXさんが素晴らしい動画を作ってますのでこちらでご覧ください。
理論上はこの動画で完璧だと思いますが、リアルチャートでどう考えるのか?という点については、主観的なものなので、解釈が微妙な部分が存在します。なので、結局自分で検証し、落とし込んでいかないといけない、という事に変わりはありません。
次はリアルチャートを使い、具体的にダウ目線を考えてみたいと思います。
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リアルタイムトレードのために そのいち
たかぶです。前回のMTF分析を踏まえ、実際にチャートをどのように見ていくのか、そのあたりについて書いていきたいと思います。
~確定で考えるという大切さ~
色んな時間足のチャートを見て、それぞれのチャート上での現在位置を考慮する事により、大きな流れや、節目を理解した上でのトレードが可能になりますが、実際チャートをどう見るのか?については、又別の課題があります。
過去チャートや検証ソフトを使って、環境認識やトレードの練習をする人は多いと思いますが、
・練習では結構簡単に勝てるのに、リアルトレードだとうまくいかない
という事ってありませんか?私はすごくありました。
じゃ何が違うの?と考えてみた時、大きく次の二つの違いがあると気づきました。
クリック一つでローソク足が進む、ローソク足がリアルで上がったり下がったりするのを見ない、という事は想像するより遥かにチャートの判断が容易になります。
という事は、逆にリアルタイムトレードの際には、この点についてきちんと認識し、対策を取らないといけない、という事です。具体的に言えば、
・ローソク足が確定するまで判断をしない
・確定するまでは極力チャートを見ない
という事ですね。これって実は非常に大事で、
チャートを見ない練習
が必要だと思うほどです(笑)
確定してないのに、チャートを見て色々考えてしまう人は、要注意です。利確でターゲットに到達したので確定前に利確する、エントリーで確定前に見込みで入る、という例外はありますが、基本は全て確定足で考える、という癖をつけてください。
~確定ごとに未来は分岐していく~
確定足で判断する場合、1mや5mの確定足そのものは信用度があまり高くありません。なので、単体の確定足でなくグループ単位で、反転や戻りが止まったと判断します。15m以上は、単体でも判断に使える状況が増えます。例えば、ピンバー、長いひげをつけた、前のキャンドルを被せたなどです。
そして、1h以上の足も確定ごとに、評価をしていく必要がありますし、キャンドルの形状の意味合いも高くなります。4hはブローカーによっては、確定の時間がずれますので、注意してください。NY17時が区切りになっているのが、標準です。
デイトレにおいて、確定足による判断で、私が軸にしているのは1hです。流れが出る時、流れが変わる時は、1h足の確定でサインが出る事が多いからです。まるで、アドベンチャーゲームのように、
相場は1h足の確定毎に分岐していく
ように感じます。15m足の確定で出た流れも、1h足の確定で追認されれば、より強気になれますし、逆に1h足の確定で否定されれば、うまくいかない可能性が高くなります。
つまり、
ある時点での判断は、次の確定足で全く変わる事がある
=確定足ごとに確定足の形や前後関係で相場の再評価が必要である
という事です。
~やはり基本は押し目買いと戻り売り~
私のトレードの一番基礎になるパターンを簡潔に書くと、
- 1hのダウ目線に基づき、戻りからの押し目買いや戻り売りを狙う
という事になるでしょうか。今週のチャートで言えばこういう所です。
ここは、色んな根拠が重なる、かなりいい所でした。あなたはいくつ根拠が見つけられますか??
次回からは、全てのトレードのベースになる「ダウ目線」について説明しつつ、このチャートの見方について掘り下げていきます。
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WTF is MTF???
たかぶです。今回はMTF分析について書いてみたいと思います。
~MTF分析とは?~
MTF分析とは複数時間足のチャートを見る事により、それぞれの時間軸での状況を把握する事により、より精度の高い環境認識を行うためのものです。
というのも、以前書いたように、相場にはより上位足の節目が強いという法則があり、下位足の流れだけを追っていると、全体の流れを見誤る可能性があるからです。
波にはサイズがあり、小さな波が集まって、より大きなサイズの波を作っていきます。1分足の波が集まり5分足の波に、5分足の波があつまり15分足の波、以下同文、というような感じです。
逆に大きな波が、小さな波に分解されていく時もあります。大きな流れが滞ると、どんどん波のサイズが下がり、下位足でしか状況が分からなくなります。
このようにMTF分析というのは、両方向で考える面もあり、MTF分析の神髄は、状況に応じて、自分のスケール感を自由自在に変えられる事なんじゃないかと思ってます。
Marvelの映画で「アントマン」というのがありますが、ご存じでしょうか?主人公はミクロになったり大巨人になったりしますが、あんなイメージです(笑)
~時間足の種類と組み合わせ~
一般的に使われる時間足としては、1分、5分、15分、30分、1時間、4時間、日足、週足、月足、年足などでしょうか。デイトレードの場合、日足までのチャートがあれば十分ですが、週足や月足の節目についても、目印をつけておくと役に立つ事があります。
私が、デイトレで一番基準にしているのは、1h足です。1h足を軸に、上位足側は、4h足と日足の節目との関係を見ながら、下位足でタイミングを取るようなイメージです。
1時間からみた下位足、1m足、5m足、15m足、30m足にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどれがいいとは言えません。私は1m足、5m足、15m足を状況に応じて使い分けています。5m足だけ、15m足だけでもトレードは出来ると思いますが、1m足だけ、というのはちょっと難しいでしょう。
私が思うそれぞれの特徴は、
- 1m-節目に到達後の、逆張りのタイミングを測るのに向いている。押し目などで止まった判断などでは使えない。ネックラインなど結構テクニカルが効く。
- 5m-推進・調整の波を判断するのに向いているが、確定での判断材料としては、騙しが多い。
- 15m-全ての値動きは15mに宿る(byたかぶ)と思うくらい、確定における判断材料としては、下位足で一番使いやすい。被せやコマ足などキャンドルパターンも結構機能する。細かい波のカウントには向かない。
- 30m-1hだと一本になって分からない、1h足内での戻しの判断には使える。
と言った感じです。30mは使っていないので、ちょっと適当です(^^;
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
MTF分析については、迷晴れさんの素晴らしい動画がありますので、是非こちらをご覧ください!
次回は、MTF分析の際にも必要な、実戦的なチャートの見方について書いてみたいと思います。
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