ダウ目線の練習-2
たかぶです。今回は前回認識した波から
押し安値
戻り高値
を判定し、目線を決めてみます。
チャート左側の状況が分からないので、無いものとしてここでは考えます。
前回引いた波の形状から、押し安値・戻り高値に矢印を付けてみると、こういう感じになるでしょうか。
ただ、細かく波を見ていくと、何カ所か判定が微妙なところがあったりしますし、何より最初に、
- 高値を越えた
- 安値を割った
というのはどういう事かを定義しなければなりません。
~ヒゲと実体のコンビネーション~
チャートの波が一本の線であれば簡単なのですが、実際のチャートはキャンドル足で構成されており、実際の波はヒゲと実体部分があるので、抜けたという状況は、
- ヒゲがヒゲを越えた
- ヒゲが実体を越えた
- 実体が実体を越えた
- 実体がヒゲを越えた
の4パターンが考えられます。
クロスペアであれば瞬間的に値が動くこともある、以前書いたように各チャート時間足の確定が判断の基準となる、そして何より実際に検証した結果から言うと、目線の判定には、
実体と実体の比較
がいいと私は思ってます。
~ちょっとだけ抜けた時はどうする?~
しかし、その定義に従って波を見ていった場合も、
・ちょっとだけ抜けた
みたいな状況が起こります。例えばこの場面。
下降の波は、細かく見ると微妙に前回安値実体(下の赤線)を割ってます。ただし、実体で割れたとして、目線が下になったとしても、そこですぐ売るわけではありません。戻りを待つのが基本ですので、戻りを待っていると1hレベルでは波をつけずにそのまま上昇して、今度は高値をちょっと越えてしまいます。
この、微妙な前回安値割れを「割れた」と判断すれば、この高値越えでダウ目線は又、上になりますが、割れてないと考えれば、目線はずっと上ですから、ここでの高値越え後はどちらにせよ目線は上、という事になります。
微妙に抜けた場合の解釈には、絶対的な正解はありません。「こう見る事も出来る」という感じで、頭の片隅においておき、その後の値動きから、トレード出来そうならやる、ダメなら見送る、を判断する事になります。
~ダウと言えど絶対ではない~
微妙に抜けるが、その後続かない、戻しが直線的、安値を割れた後に高値を越えるなど、ダウ目線がコロコロ変わるような場合
- 高値圏、安値圏でのもみ合い
の可能性が高く、揉み合いになるとダウ目線は参考にならない、という傾向がありますので、注意が必要です。
その場合はダウ目線ではなく、下位足の動きから、トレード出来るパターンになることもありますが、メソッド的には別になるので、ここでの説明は省きます。
今の段階では、揉み合いになった場合は、どちらかに明確に抜けてくるのを待つのが基本になります。
~次回に向けて~
ダウ目線の考え方のイメージ伝わったでしょうか?このような目線を決めて戻りを待つという風に見てみると、
赤い丸のついたところがトレード出来そうなポイントだと分かってきます。次回からは最後の赤丸の場所をケーススタディとし、どのように押し目を測るのかについて書いてみたいと思います。
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ダウ目線の練習-1
たかぶです。前回、目線を決めるのに非常に有効な”ダウ目線”について書きましたが、今回は実際のチャートを使って、具体的に考えてみます。
~波の認識~
ダウ目線を決める為には波の高値と安値を抽出し、波を認識する必要があります。ただし、認識はあくまで主観的なものなので、微妙な場所については、
・可能性1
・可能性2
のように、複数の見方をしておいて、その後の動きから、どちらがうまく行きそうかを、選択していく事もあります。
~自分の手と頭を動かそう~
波の認識、という話をすると、
Zigzag
のようなツールを用いようとする人が居ますが、まずは、
自分の手を動かしてやってみる
という事が非常に大事です。トレードがうまくなるための秘訣は
ひたすら考える
これしかありません。
~波書き~
まず最初にやるといいものは、
チャートに波を書いてみる(通称:波書き)
です。
プリントアウトしてもいいですし、画像にペイントソフトで書いてみてもいいでしょう。前の記事で使った、ポン円1hチャートを使って波を書いてみましょう。
やってみれば分かりますが、細かく見るのか、大雑把に見るのかで、波の形状は大きく変わってしまいます。
例1
例2
例3
どの波の認識がトレードに活かせるものなのでしょう?
~波の認識はトレードプランの為~
波を書く際に私が気をつけているのは、まず、
そのチャートの時間足は何か?
自分の狙う波のサイズは何か?
という事です。
1h足のチャートを大雑把に見すぎると、デイトレードではタイミングが取れない、という事になってしまいます。かと言って細かく見すぎると、1h以下の波を認識している事になります。
又、4h、日足と上位足のチャートになればなるほど、一本のキャンドル足を作るのに時間がかかっています。という事は、一本一本のキャンドル足の重みが大きいと言えますので、波もそれなりに細かく見る必要が出てきます(デイトレで使う場合)。逆に1h足より下位のチャートでは、固まりとしてどう見えるのかを意識する傾向になります。
更に、横軸の概念、つまり、
波の対称性(上昇と下降の比率がだいたい同じ)
波のリズム(各々の波の幅が著しく変化しない)
という点に留意して、波を認識してみるのも重要です。
~今回のたかぶ☆推薦ブログ記事☆~
そう言えば、前に紹介したFXコーチングスクールのブログに、同じような観点で書かれた記事がありました。
最終的には自分で何度も波を書いて、自分なりの感覚を掴んでいくしかありませんが、今まで述べたポイントを意識していくと、掴みやすくなると思います。
ちなみに上記の3つの波書きでは2番目が、一番デイトレに使えるような波の認識なので、次回はこれを使って、押し安値・戻り高値を意識して目線を考えていきます。
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ダウの正しい使い方
たかぶです。前回はリアルタイムトレードの為に、「確定足で考える」という事について書いてみました。後から見たチャートでは簡単に見えても、リアルタイムでは確定するまで、チャートがどう見えるかは分かりませんので、結構盲点になってるんじゃないかと思ってますが、いかがでしたか?
~目線って大事~
さて、今回は日々のトレードを考える上で非常に重要な
目線
についてです。
良く本なんかに、
買いか売りかどちらかに絞れ
なんて書いてたりしますが、じゃ、どうやって目線を決めたらいいのでしょう?
直前大きく上げたから買い?
最近ずっと上がってるから買い?
逆にずっと下がってきているから、そろそろ買い?
これでは客観性のない、感覚的すぎる解釈としか言いようがありません。
やはり、再現性のあるトレードをする為には、
基準
が必要です。なるべく論理的に判断する為に。その一つとして非常に有効なのが、
ダウ目線
です。
~ダウと簡単に言うけれど~
ダウという言葉は、トレードをしている人間なら誰でも聞いた事があると思います。ただ、ダウ理論と言われるものは、広範かつ結構抽象的で、私も長い間その真の意味は分かっていませんでした。
私がダウと聞いて、まず思い浮かべるのは、
安値と高値を切り上げていれば上昇トレンド
安値と高値を切り下げていれば下降トレンド
なんですが、これだけではリアルチャートを目の前にしても、具体的なトレードプランが作れません。他には、
トレンドは明確なサインが出るまで継続する
なんてのもありますが、これも抽象的で具体的な使い方が分かりませんでした。
明確なサインて、切り上げとか切り下げ?と思っていたのですが、ここで登場するのが、
押し安値と戻り高値
です。
~押し安値と戻り高値の定義~
押し安値とは「直近高値を抜いた起点となる安値」
戻り高値は「直近安値を割れた起点となる高値」
の事です。波が続いていけば、以前押し安値や戻り高値だった、安値や高値も出てきますが、こちらは意識された安値、高値という意味合いを将来持ちます。
ダウにおいて重要な高値と安値とは、チャート上の波全ての高値・安値ではなく、前回の波を更新する起点となった高値と安値なのです。
そしてダウ目線とは、
押し安値と戻り高値を割るまでは、トレンドは継続する=目線は変わらない
という基準で決めた目線の事です。
このブログの最大のテーマでもある、
如何に自信を持ってトレードするか
という点を考えた時に、この概念無しでは一生自信を持ったトレードは出来ない、と言っても過言ではありません。
ただ、目線に基づいてトレードするのが基本ですが、エントリーのタイミングに関しては、それ以外の要素も関係し、戻りを待って止まったのを確認してから、となるのが普通です。
~余談~
ところで、目線を決める上で非常に有効なこの概念、奇妙な事に海外の動画やサイトで、明確に説明しているものを見たことがありません。日本では多くの人が紹介しているのですが、すごく不思議です。。。
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
そんな押し安値と戻り高値の概念については、ゆきまさFXさんが素晴らしい動画を作ってますのでこちらでご覧ください。
理論上はこの動画で完璧だと思いますが、リアルチャートでどう考えるのか?という点については、主観的なものなので、解釈が微妙な部分が存在します。なので、結局自分で検証し、落とし込んでいかないといけない、という事に変わりはありません。
次はリアルチャートを使い、具体的にダウ目線を考えてみたいと思います。
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リアルタイムトレードのために そのいち
たかぶです。前回のMTF分析を踏まえ、実際にチャートをどのように見ていくのか、そのあたりについて書いていきたいと思います。
~確定で考えるという大切さ~
色んな時間足のチャートを見て、それぞれのチャート上での現在位置を考慮する事により、大きな流れや、節目を理解した上でのトレードが可能になりますが、実際チャートをどう見るのか?については、又別の課題があります。
過去チャートや検証ソフトを使って、環境認識やトレードの練習をする人は多いと思いますが、
・練習では結構簡単に勝てるのに、リアルトレードだとうまくいかない
という事ってありませんか?私はすごくありました。
じゃ何が違うの?と考えてみた時、大きく次の二つの違いがあると気づきました。
クリック一つでローソク足が進む、ローソク足がリアルで上がったり下がったりするのを見ない、という事は想像するより遥かにチャートの判断が容易になります。
という事は、逆にリアルタイムトレードの際には、この点についてきちんと認識し、対策を取らないといけない、という事です。具体的に言えば、
・ローソク足が確定するまで判断をしない
・確定するまでは極力チャートを見ない
という事ですね。これって実は非常に大事で、
チャートを見ない練習
が必要だと思うほどです(笑)
確定してないのに、チャートを見て色々考えてしまう人は、要注意です。利確でターゲットに到達したので確定前に利確する、エントリーで確定前に見込みで入る、という例外はありますが、基本は全て確定足で考える、という癖をつけてください。
~確定ごとに未来は分岐していく~
確定足で判断する場合、1mや5mの確定足そのものは信用度があまり高くありません。なので、単体の確定足でなくグループ単位で、反転や戻りが止まったと判断します。15m以上は、単体でも判断に使える状況が増えます。例えば、ピンバー、長いひげをつけた、前のキャンドルを被せたなどです。
そして、1h以上の足も確定ごとに、評価をしていく必要がありますし、キャンドルの形状の意味合いも高くなります。4hはブローカーによっては、確定の時間がずれますので、注意してください。NY17時が区切りになっているのが、標準です。
デイトレにおいて、確定足による判断で、私が軸にしているのは1hです。流れが出る時、流れが変わる時は、1h足の確定でサインが出る事が多いからです。まるで、アドベンチャーゲームのように、
相場は1h足の確定毎に分岐していく
ように感じます。15m足の確定で出た流れも、1h足の確定で追認されれば、より強気になれますし、逆に1h足の確定で否定されれば、うまくいかない可能性が高くなります。
つまり、
ある時点での判断は、次の確定足で全く変わる事がある
=確定足ごとに確定足の形や前後関係で相場の再評価が必要である
という事です。
~やはり基本は押し目買いと戻り売り~
私のトレードの一番基礎になるパターンを簡潔に書くと、
- 1hのダウ目線に基づき、戻りからの押し目買いや戻り売りを狙う
という事になるでしょうか。今週のチャートで言えばこういう所です。
ここは、色んな根拠が重なる、かなりいい所でした。あなたはいくつ根拠が見つけられますか??
次回からは、全てのトレードのベースになる「ダウ目線」について説明しつつ、このチャートの見方について掘り下げていきます。
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WTF is MTF???
たかぶです。今回はMTF分析について書いてみたいと思います。
~MTF分析とは?~
MTF分析とは複数時間足のチャートを見る事により、それぞれの時間軸での状況を把握する事により、より精度の高い環境認識を行うためのものです。
というのも、以前書いたように、相場にはより上位足の節目が強いという法則があり、下位足の流れだけを追っていると、全体の流れを見誤る可能性があるからです。
波にはサイズがあり、小さな波が集まって、より大きなサイズの波を作っていきます。1分足の波が集まり5分足の波に、5分足の波があつまり15分足の波、以下同文、というような感じです。
逆に大きな波が、小さな波に分解されていく時もあります。大きな流れが滞ると、どんどん波のサイズが下がり、下位足でしか状況が分からなくなります。
このようにMTF分析というのは、両方向で考える面もあり、MTF分析の神髄は、状況に応じて、自分のスケール感を自由自在に変えられる事なんじゃないかと思ってます。
Marvelの映画で「アントマン」というのがありますが、ご存じでしょうか?主人公はミクロになったり大巨人になったりしますが、あんなイメージです(笑)
~時間足の種類と組み合わせ~
一般的に使われる時間足としては、1分、5分、15分、30分、1時間、4時間、日足、週足、月足、年足などでしょうか。デイトレードの場合、日足までのチャートがあれば十分ですが、週足や月足の節目についても、目印をつけておくと役に立つ事があります。
私が、デイトレで一番基準にしているのは、1h足です。1h足を軸に、上位足側は、4h足と日足の節目との関係を見ながら、下位足でタイミングを取るようなイメージです。
1時間からみた下位足、1m足、5m足、15m足、30m足にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどれがいいとは言えません。私は1m足、5m足、15m足を状況に応じて使い分けています。5m足だけ、15m足だけでもトレードは出来ると思いますが、1m足だけ、というのはちょっと難しいでしょう。
私が思うそれぞれの特徴は、
- 1m-節目に到達後の、逆張りのタイミングを測るのに向いている。押し目などで止まった判断などでは使えない。ネックラインなど結構テクニカルが効く。
- 5m-推進・調整の波を判断するのに向いているが、確定での判断材料としては、騙しが多い。
- 15m-全ての値動きは15mに宿る(byたかぶ)と思うくらい、確定における判断材料としては、下位足で一番使いやすい。被せやコマ足などキャンドルパターンも結構機能する。細かい波のカウントには向かない。
- 30m-1hだと一本になって分からない、1h足内での戻しの判断には使える。
と言った感じです。30mは使っていないので、ちょっと適当です(^^;
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
MTF分析については、迷晴れさんの素晴らしい動画がありますので、是非こちらをご覧ください!
次回は、MTF分析の際にも必要な、実戦的なチャートの見方について書いてみたいと思います。
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環境認識の真実 ~ チャートという名の宝地図 Part3
たかぶです。今回は、環境認識に使用するテクニカルツールのお話です。
~テクニカルツールの意味~
世の中には、様々なテクニカルツールが存在しています。テクニカルツールは、現在の相場がどういう状態なのか、を判断する為に使用します。
ただし、一番大事なのは「値動き」そのもの(プライスアクション)です。その他のテクニカルツールは全て、
どこの値動きに注目すべきなのか
という事を判断するために、使うものです。
色んなテクニカルツール(MA、フィボナッチリトレースメント、トレンドライン、サポート&レジスタンスなど)は、どこに壁の可能性があるかを、想定するための物でしかありません。
何かのMAにタッチした、ここにはFR38.2がある、それだけでトレードする事は
危険極まりない行為
と言えるでしょう。
値段は壁に当たると基本跳ね返りますが、跳ね返りが弱い時があり、その場合は、壁が弱いか、値動きが強いという事になります。そして、壁を抜けきれば、次の壁まで値段は動いていきます。ちゃんと抜けるのかどうかは、
壁に当たってからの値動き
をきちんと評価していかないといけません。抜けたのに、伸びずに戻ってきた場合は、
相場心理の効果で逆に動く
可能性も出てくるので、注意が必要です。
更に、ツールには強さのランクがあります。それは、
より多くのトレーダーが意識しているものほどランクが高い
と言う事です。
今まで数えきれないくらいのテクニカル分析ツールがこの世に生み出されてきましたが、
みんなが意識するのでそのテクニカルが機能する
という逆説的な真実があります。つまり、より多くの人が使っているものがより機能する、という事です。
~AIでテクニカル分析は使えなくなる?!~
最近、AIが発達すると人間は勝てない、などという話をよく聞きますが、AIもアルゴも相場の法則性には逆らえない、という点においては同じであり、節目の認識、そこでの値動きから、未来を予測するという点では、想像力の豊かな人間の方が上かもしれません。
ニュースを迅速に捉えてそれを根拠にトレードする、高速に売買を繰り返す、という点においては人間は叶わないでしょうが、普通にトレードする上で、AIやアルゴを意識する必要はないと思ってます。
~私のツールボックス~
私が使うツールを書き出してみると、
- レジサポ=ネックライン=キリ番
- ダウ目線(押し安値、戻り高値)
- フィボナッチリトレースメント
- フィボナッチエクスパンション
- MA
- トレンドライン
- 波の横幅=時間=フィボナッチタイムゾーン
- プライスアクション=切り下げ、切り上げ=キャンドルパターン
- 5波=推進波、調整波=エリオット波動
といった感じです。=は同じ概念で繋がっているものです。ダウ目線は壁自体と言うより、基本的な値段の方向を、意識しておく為に使います。更に、これらをランク付けしてみます(あくまで個人的意見)。
- レジサポ、ダウ目線、フィボナッチリトレースメント、プライスアクション、波の横幅
- 5波、フィボナッチエクスパンション
- MA,トレンドライン
1は私のトレードにおいてコアをなすツールです。2は補足的なもので、あれば更に精密な分析が出来るものです。3は主にトレンド時や利確のポイントとして使うものです。
~最強のツール~
1の中でもレジサポとダウ目線は、値動きの核をなす原則なので、絶対に意識しておくべきです。フィボナッチもかなり効果的なツールですが、チャートの値動きそのもので決まる、この二つは、
テクニカルツールのツートップ
だと思っています。超基本なのですが、超大事です。シンプルにやるなら、これらにプライスアクションだけでも、トレードは出来ます。
レジサポには多くの種類があり(前回高値・安値、ネックラインなど)、キリ番もその一種と考えられます。又、前日日足や週足などの4本値を使う、という考えもありますが、波の認識能力が上がれば、波をベースに考えた方がいいと、私は思っています。
~時間足による強弱もある~
又、それぞれの時間軸に、各々の壁が存在する事になりますが、
上位足の壁の方が下位足より強い
という絶対的な法則があります。つまり、日足のレジサポの方が4h足のレジサポより強い、という事です。
つまり、壁には
・時間足によるもの
・ツールによるもの
があり、相対的な強さは一義的には決まりません。実際には、自分がトレードしている波のサイズや、複数の壁が重なる場所をゾーンとして考えたりすることで、より反応しそうな場所を想定していく事になります。
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
ところで相場の値動きについて、こちらの動画で非常に面白いアイディアが語られてます。
真のランダムはかなりの偏りが発生しますから、何もしなくてもトレンドを作ってしまうという、この話は全くあり得ますね。ただし、それを見た人間やソフトウェアがそこに意味を見出して、行動を取るので、さらに誇張されたりするんじゃないか、というのが私の意見です。
更に、テクニカル至上主義とは言え、何か特定の通貨に、非常に強いバイアスがかかる要因(通貨価値に影響を与えるようなイベント=経済政策の変更や国家的な状況の変化)があると、期待バイアスで、相場の大きな流れが変わってしまう事は、あります。
次は、トレード精度を上げるために有効であり、壁の強さを考える上でも大切な、Multi Ttime Frame(MTF)分析について書いてみたいと思います。
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環境認識の真実 ~ チャートという名の宝地図 Part2
~前回の話~
たかぶです。前回、FXは値幅を抜く事が目的であり、時間レベルの動きに関して、大きな値動きの方向をあてる事は、あまり意味がない、という話をしました。次の3つの法則が、その主な理由です。
~法則1:値段は節目(壁)と節目の間を動く~
これは相場の物理法則のようなものです。壁にボールを投げると、跳ね返りますよね?これと同じように、チャートの値段も節目に当たると跳ね返ります。ただ、相場には色んな強さの壁があり、又ボールに勢いがあると、跳ね返されても、又壁に向かって動き、最後には壁を突き破ってしまします。
逆に、壁が強すぎる時は、跳ね返った球は今度は逆方向に進み始め、又、逆側の節目に当たると跳ね返り。。。というような動作を繰り返していきます。
なので、トレードをする際には、
- 壁がどれぐらいの強さなのか?
- 跳ね返ったボール(値段)はその後どうなったのか?
という事を意識する事が、重要であり、大きな流れが上の時でも、当たった壁が強ければ、その後しばらく下がるかもしれませんし、下の壁を抜けてしまっても同様です。壁については、又後で触れます。
~法則2:相場は、集団心理で流れを変える~
FXトレードの相場にあるのは、
欲と恐怖
です。儲けたいからトレードする、損したくないから逃げる、そのようなトレーダー達の感情の総意が相場を作っているわけです。俗に言う相場心理です。相場の一番根幹をなす部分です。
いくらテクニカルを学んでも、理解不能な局面が登場する場面ってありませんか?
テクニカルでは絶対こうなのに、どうして全然逆の動きをするんだよ!!! ヽ(`Д´)ノウワァァン
こういう思い私も散々しました(笑)もちろん分析が間違っている時もありますが、そこには、相場心理が絡んでいる事が多いです。
テクニカル上、絶対に上がると思えるような状況で、しばらく上がったと思いきや、急に直近安値を割れて下がり始めたら???買っていたトレーダーは、みんな逃げ始めるでしょう。すると、更に値段は下がっていきます(買いの損切=売り注文)。
テクニカルでは絶対買いだったのに、急落する相場
の誕生です。
つまりテクニカルは絶対ではない、
テクニカル分析は、相場心理と言う土台の上に存在している、
という事を絶対に忘れてはいけません。
~相場の二面性~
どうしてこういう動きが出るのか、と言いますと、結局ゼロサムであるFXトレードには、
騙しあい
の側面が存在するからです。投機的に相場を動かす力は、
- 新規のポジション
- 利確
- 損切り
の3つしか存在しません。新規のポジションが望めない状況や、マーケットの切り替わり時間には、既にポジションを持ってるトレーダーや、短期的な動きに騙されたトレーダーの損切りを、燃料にしようとする勢力が出現します。上がると思った所で下がる、下がると思った所で上げる、というような動きは、そんな時に発生します。
陰と陽、プラスとマイナスのように、相場には、
- 普通に考えたらいい場面
- 普通に考えると騙される場面
という二つの顔が存在します。そして、今はどちらなのかは、エントリー後の値動きを見る事でしか、判断できません。この相場の二面性が、テクニカルトレードを難しくしています。
ただし、学習の初期段階で相場心理を意識しすぎる必要はありません。最初はテクニカル分析が、きちんとできるようになる事が先決です。
~法則3:相場は法則性を持たない時が殆どである~
相場はランダムウォークではなく、ランダムに動く時と、法則性を持って動く時が混在していて、それは大体
8:2
の比率で存在している(パレートの法則、ばらつきの法則とも言う)という意見を見た事がありますが、私も実感として同じ意見です。
人によっては、感覚とずれて聞こえるかもしれませんが、ランダムに動く時と言うのが、レンジ相場やBBの2σに収まっているような状態(定常状態)で、法則性を持った時がトレンド相場や、バンドウォークしている時(非定常状態)です。
つまり、8割の時間はチャートの値動きは法則性が無く、そこではテクニカル分析での判断が機能しずらい、いう事になります。
~結論:確実なのは壁と壁の間を取りに行く~
もちろん長期足の方向(4h以上)は知っておいた方がいいでしょうが、以上の理由により、デイトレード(数時間レベルの値動き)でもっと大事なのは、
- 値段が今、様々な壁に対しどの位置にいるか
- 壁で跳ね返されるのか、跳ね返されたがあまり戻らず又抜けていくのか
- 抜けたと思った値段が、そのまま進むのか、戻ってくるのか
- 現在は定常状態なのか、非定常状態なのか
という事になり、更に言えば、一番確実に狙える値幅は、壁と壁の間であり、その壁を越えるかどうかは、壁の強さや壁に到達後の動き、そしてまだ説明していませんが、短期足での目線、を考えていく必要があります。
次は環境認識に使用するツールのお話です。
(またまた続く。。。)
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