環境認識の真実 ~ チャートという名の宝地図 Part3
たかぶです。今回は、環境認識に使用するテクニカルツールのお話です。
~テクニカルツールの意味~
世の中には、様々なテクニカルツールが存在しています。テクニカルツールは、現在の相場がどういう状態なのか、を判断する為に使用します。
ただし、一番大事なのは「値動き」そのもの(プライスアクション)です。その他のテクニカルツールは全て、
どこの値動きに注目すべきなのか
という事を判断するために、使うものです。
色んなテクニカルツール(MA、フィボナッチリトレースメント、トレンドライン、サポート&レジスタンスなど)は、どこに壁の可能性があるかを、想定するための物でしかありません。
何かのMAにタッチした、ここにはFR38.2がある、それだけでトレードする事は
危険極まりない行為
と言えるでしょう。
値段は壁に当たると基本跳ね返りますが、跳ね返りが弱い時があり、その場合は、壁が弱いか、値動きが強いという事になります。そして、壁を抜けきれば、次の壁まで値段は動いていきます。ちゃんと抜けるのかどうかは、
壁に当たってからの値動き
をきちんと評価していかないといけません。抜けたのに、伸びずに戻ってきた場合は、
相場心理の効果で逆に動く
可能性も出てくるので、注意が必要です。
更に、ツールには強さのランクがあります。それは、
より多くのトレーダーが意識しているものほどランクが高い
と言う事です。
今まで数えきれないくらいのテクニカル分析ツールがこの世に生み出されてきましたが、
みんなが意識するのでそのテクニカルが機能する
という逆説的な真実があります。つまり、より多くの人が使っているものがより機能する、という事です。
~AIでテクニカル分析は使えなくなる?!~
最近、AIが発達すると人間は勝てない、などという話をよく聞きますが、AIもアルゴも相場の法則性には逆らえない、という点においては同じであり、節目の認識、そこでの値動きから、未来を予測するという点では、想像力の豊かな人間の方が上かもしれません。
ニュースを迅速に捉えてそれを根拠にトレードする、高速に売買を繰り返す、という点においては人間は叶わないでしょうが、普通にトレードする上で、AIやアルゴを意識する必要はないと思ってます。
~私のツールボックス~
私が使うツールを書き出してみると、
- レジサポ=ネックライン=キリ番
- ダウ目線(押し安値、戻り高値)
- フィボナッチリトレースメント
- フィボナッチエクスパンション
- MA
- トレンドライン
- 波の横幅=時間=フィボナッチタイムゾーン
- プライスアクション=切り下げ、切り上げ=キャンドルパターン
- 5波=推進波、調整波=エリオット波動
といった感じです。=は同じ概念で繋がっているものです。ダウ目線は壁自体と言うより、基本的な値段の方向を、意識しておく為に使います。更に、これらをランク付けしてみます(あくまで個人的意見)。
- レジサポ、ダウ目線、フィボナッチリトレースメント、プライスアクション、波の横幅
- 5波、フィボナッチエクスパンション
- MA,トレンドライン
1は私のトレードにおいてコアをなすツールです。2は補足的なもので、あれば更に精密な分析が出来るものです。3は主にトレンド時や利確のポイントとして使うものです。
~最強のツール~
1の中でもレジサポとダウ目線は、値動きの核をなす原則なので、絶対に意識しておくべきです。フィボナッチもかなり効果的なツールですが、チャートの値動きそのもので決まる、この二つは、
テクニカルツールのツートップ
だと思っています。超基本なのですが、超大事です。シンプルにやるなら、これらにプライスアクションだけでも、トレードは出来ます。
レジサポには多くの種類があり(前回高値・安値、ネックラインなど)、キリ番もその一種と考えられます。又、前日日足や週足などの4本値を使う、という考えもありますが、波の認識能力が上がれば、波をベースに考えた方がいいと、私は思っています。
~時間足による強弱もある~
又、それぞれの時間軸に、各々の壁が存在する事になりますが、
上位足の壁の方が下位足より強い
という絶対的な法則があります。つまり、日足のレジサポの方が4h足のレジサポより強い、という事です。
つまり、壁には
・時間足によるもの
・ツールによるもの
があり、相対的な強さは一義的には決まりません。実際には、自分がトレードしている波のサイズや、複数の壁が重なる場所をゾーンとして考えたりすることで、より反応しそうな場所を想定していく事になります。
~今回のたかぶ☆推薦動画☆~
ところで相場の値動きについて、こちらの動画で非常に面白いアイディアが語られてます。
真のランダムはかなりの偏りが発生しますから、何もしなくてもトレンドを作ってしまうという、この話は全くあり得ますね。ただし、それを見た人間やソフトウェアがそこに意味を見出して、行動を取るので、さらに誇張されたりするんじゃないか、というのが私の意見です。
更に、テクニカル至上主義とは言え、何か特定の通貨に、非常に強いバイアスがかかる要因(通貨価値に影響を与えるようなイベント=経済政策の変更や国家的な状況の変化)があると、期待バイアスで、相場の大きな流れが変わってしまう事は、あります。
次は、トレード精度を上げるために有効であり、壁の強さを考える上でも大切な、Multi Ttime Frame(MTF)分析について書いてみたいと思います。
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